中学生の皆さんは高専という学校をご存じだろうか.今は某YouTuberのおかげで高専の知名度は向上したが,実際にどのような学校なのか詳しく知っている人は少ないのではないか.だから,現高専生のぼくが高専について余すところなく説明したいと思う.
高専とは
高専は高等専門学校の略称で,中学卒業後から入学することができる5年制の学校です.文部科学省のホームページには「実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関」となっています.
要は,15~20歳のうちに現場で即戦力となれるエンジニアを育てることが目的の教育機関です.
高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。
高等専門学校(高専)について/https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm
全国に国公私立合わせて58校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。
高専の実態
高専の授業
高専はエンジニアを育つる教育機関であるため,1年生のころから専門科目の授業や,実験,実習があります.また,高専は理系の学校なので国語や社会の授業がかなり簡素的だったり,副教科の授業がほとんどなかったりします.
授業は90分で一日に4コマあります.
成績は赤点が60点で単位が取れないと留年することがあります.これは大学と一緒です.
高専生の進路
高専卒業後の進路は主に3つです.1つ目は就職です.高専卒業後の就職率はほぼ100%となっています.ここに書いている通り,高専は現場で即戦力になれる人材を育てているため現場では重宝されるそうです.国立高専の卒業生は90%以上の内定率となっていて,他の学校種と比較して高い実績を維持しています.高専を卒業すると準学士の学位を習得することができるため,短大卒という扱いとなります.
| 高専 | 高校 | 短大 | 大学 | |
| 内定率 | 91.4% | 63.0% | 42.3% | 72.9% |
2つ目は,大学への編入です.高専の卒業後に大学の3年生に編入することができる制度があります.高専全体でみると進学は少数派だが,学校によってはクラスの半分以上が編入を選択する場合もあります.進学率については自分の行きたい高専のホームページをチェックしてほしい.東大,京大,東工大,阪大などの国公立トップレベルの大学への編入をすることも可能です.また,編入試験は科目数が少なく,英語にTOEICを採用している大学も多いため,センター試験を受けて入学を目指すよりもはるかに簡単に入学することが出来ます.
3つ目は専攻科への進学です.専攻科とは5年間の高専教育を終了したうえでさらに2年間より高度な技術教育を行うために設置されているところです.専攻科を卒業すると学士の学位を習得することができるため,大学卒と同じ扱いとなります.その後の進路は,就職するか大学院への進学かの選択することができ,ここは大学と同じです.
高専のメリット

校則が緩い
高専は自由な校風が特徴的です.服装,髪型の規定はなく毎日自由な恰好で登校することができます.大学と同じくらいの自由度です.バイトは4年生から解禁されます.しかし,先生によってはバイトを推奨している人もいるので多くの人がバイトをしています.バレても特にペナルティはありません.
専門性が高い
高専は高校生の年齢から多くの専門的なことが学ぶことができます.自分の好きな分野について大学レベルの授業を5年間かけて受けることができます.高学年になると研究室へ配属されるので専門科目をさらに深く理解できるようになれます.
また,5年間あることは大学入試に邪魔をされずに自分のペースで勉強を進めることにも役立ちます.そして専門性が高いため,資格取得もしやすくなっています.
長期休暇が長い
高専の夏休み,春休みは2か月近くあります.やはりここも大学と同じです.この長期休暇は多くのことに活用することができます.バイト,資格勉強,免許,留学,長期旅行など自分のために存分に時間を使うことができます.遊ぶにしろ勉強するにしろ期間が長い分多くのことができるので有意義な長期休暇になります.
進路の幅が広い
ここに書いた通り,高専卒業後の進路の選択肢が多く,レベルの高いところに進むことができます.難関大学への進学,大企業への就職のハードルは普通校と比較すると圧倒的にカンタンになっています.
学費が安い
高専は基本的に国立のため,学費が比較的安いです.高校と比較すると,実習や実験があるため高額ですが,大学の学費に比べると非常に安くなっています.また,高専は奨学金の対象になっているので学費についての心配は少ないです.
入学時より36か月間については年額118,800円の助成があります
国立高等専門学校機構/高専の学費って?https://www.kosen-k.go.jp/assets/pdf/company/joho_kouhou/kosen-navi2013_10.pdf
気の合う仲間が多い
入学する学科には好きなものが同じ人ばっかりなので,同じ趣味の人がたくさんいます.そのため仲良くなりやすいので,一生の付き合いとなる友達ができることでしょう.また,5年間クラスが同じなのでその分じっくり仲良くなることができます.
高専のデメリット

高校生には自由を扱うのは難しい
高専の自由な校風は,高校生には自由すぎると感じます.高専では授業中にイヤホンをつけてスマホを触っているのは当たり前.授業を抜け出して遊びに行く子もいるくらいです.しかし,それに関して咎める先生は少ないのでよくない方向に向かっていきます.
そのため,勉強するも自由しないも自由なので,普段から勉強している子としていない子では大きく差が開くことになります.自制して勉強することができるのであれば問題はないですが,高校生にそれは難しいでしょう.
授業が難しい
高専は大学入試がない分,文系科目は端折って授業が進み,理系科目は進度が速いです.高専3年生の段階では大学数学に入ります.そのため,その進度についていけないという人も出てきます.そして,普通の塾などでは対応していないので自分自身で勉強する必要があります.
そして,先生は教授や準教授がほどんどなので癖のある人が多いです.高専に入ると授業で勉強するよりもYouTubeなどで自分で勉強するほうが効率的かと思います.
そんな理由があって高専では留年率が高いです.ハイレベルな授業が多くなってくる3年生,4年生から落単する人が多くなってきます.そして一定数の単位を落とすと留年します.自分で勉強できない人は留年することになるかもしれません.
男女の偏りが大きい
学科によっても異なりますが,男女比は8:2ぐらいです.思春期男子が思い描くであろう青春は送れないです.そのため,高専病といわれる人が多発します.
青春がしたいなら,バイトをすることをおすすめします.
まとめ
高専は,高校と違い一癖も二癖もある学校で,入学してから入ったことを後悔する人もたくさんいます.ぼく個人としても別に普通校に入学した方がよかったなと感じることは多々ります.受験生は,自分が本当にその分野のことが好きなのか,自分は入学してから自制心をもって勉強することができるのかをしっかりと考えたうえで決断をしてほしい.
もっと個人的な高専に対する記事も出しているので見てみてほしい



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